
これを見てなにか?すぐわかる方は相当の歴史ファンでしょう。
お題の「観月」は本当の月ではなくこの「月」です。
幼稚園生が描いたなんてことはありません。
これは高松塚古墳の壁画に描かれている「月像」です。
今日明日香村を散策してきました。台風が来るというので朝早起きをして、天王寺から近鉄特急に乗り、一路明日香を目指しました。なんと特急は2両編成でそのうち一両は今時喫煙車。時代遅れもいいとこですね。久々歩こうと思い、ルートをキトラ古墳⇒高松塚古墳⇒石舞台古墳というコースを取りました。12~13Kmはあると思います。
キトラ古墳

古墳はコンクリートで覆われていて、大切に保護されています。中の様子を写真で紹介している看板が唯一それだとわかる代物です。石室の中には、高松塚古墳と同じような玄武、青龍、白虎、朱雀が描かれていて、保護のためこのように厳重に覆いをしているのでしょう。
とっても目立たないところにあり、観光客なんて一人もいなかったので1Kmほど過ぎてしまい、田んぼの中で一人寂しく歩いていました。それからほど近い高松塚古墳へ向かいました。
高松塚古墳


展示室は古墳と別の場所にあり、レプリカですが本物と同じような材質でつくられとても神秘的でした。正面が玄武です。
「日像」 こちらは保存状態が悪いのか汚れで覆いかぶさっています。

天井にある「星宿図」です。

西にスバル、北に北斗七星が描かれていて、素人の私は「春」かなと感じていますが、中国から来た星宿図でしょうが、今と同じような星座がちらほらありそうで、それでも大半が想像付きません。死者の生活に必要な星々なのでしょう。専門家がどこかで解説しいていると思いますのであとで検索して見ます。この星々には金・銀が使われているそうで、身分の高さが伺えます。
次は石舞台古墳
その途中が散策コースとなっており、たくさんの環境客がいました。山間の棚田には彼岸花が咲き乱れ、今時のおばちゃん達が高級イチデジを持って接写に励んでいました。明日香村ですから本当はのんびりとした閑村なはずが、ここだけは観光バスから降り立った人たちが地図を片手に、ぞろぞろ歩いていました。

清流や棚田を過ぎると「石舞台古墳」に着きます。一片が2m以上もある大きな岩がどっしり、迫力のある古墳で一度必見の価値あり。
ここではボランティアガイドのおばさんがいて、石がどのようにして運ばれたか、また組み立てられたかを丁寧に説明してもらい、我が東葛星見隊の解説同様、皆さん納得したという感じで聞き入っていました。


もっと見ようと思えばいろんな古墳、神社、古い建物などたくさんあります。それに近くには吉野があり、春には桜が有名です。今日のコースでよかったのは社寺ではないので線香がなかったこと、悪かったのは野焼きの煙で煙たかったこと。関西の旅行ではどこへ行っても新鮮な空気を思いっきり吸うことができませんでした(箕面大滝を除いて)。
そのあと夜は、私が通っていた”コワーキングスペース”のタコ焼きパーティーがあり参加しました。これはのちほど記事にします。